糖尿病の運動療法とは

ここでは糖尿病の3つの基本的な治療法の内の1つである運動療法について書きます。

糖尿病患者は自身で血糖値を下げる能力が衰えている為、何らかの方法でこれを補助してやる必要があります。
運動療法では、いくつかのアプローチがあると私は理解していて、それが次の3つ。

①直接的な食後血糖値の上昇抑制

食後に上昇していく血糖値に対して、運動をすることで血液中の糖をエネルギーとして消費し、相殺することで上昇を抑える
食べた物や個人差により多少違いはあるものの、一般的に血糖値は食後30分後位から上昇し始め、1時間半〜2時間後に最大値となってその後徐々に下がって行くという挙動を示します。
なので、食後30分~1時間後あたりから運動を初めて、ピークを下げるのが効果的と言われています。

私の場合は、時間がとれればランニング、時間がない時はスクワットや腕立て伏せなんかをしています。よく推奨されているウォーキングは、時間をかけた割には血糖値の変化を見る限りはあまり抑制できていませんでした。(あくまでも私のケースかつ本アプローチでの効果です)何もしないよりは良いと思いますが。

②ダイエット

単純に肥満気味な人が痩せる為の運動です。脂肪として身体に蓄積されたエネルギーを消費して適正体重まで落とします。
肥満体型だとインスリン抵抗性が高くなるらしく、膵臓が頑張ってインスリンを出しても標準体型の人より効きが悪く、血糖値が下がりにくくなります
更に、この状態を放置すると膵臓に負荷がかかり続け、余計に疲弊して糖尿病が進行するという悪循環に陥ります。

私が発症した際も正にこの肥満状態で、食事療法と併せて定期的に走ることにしたところ、半年で適正体重にすることが出来ました。
ただ、この際注意したいのがデブがいきなり走り始めると体重があるが為に膝や腰等の関節に過剰な負荷がかかり痛め易いということです。
脂肪の燃焼には有酸素運動が効果的とされていることから、軽いウォーキングやプールでの運動から始めるのが良いと言います。私も最初はウォーキングから始めました。

また、脂肪燃焼が開始されるまでには20分以上運動する必要があると言われています。以前は連続して運動し続けないと効果がないとされていましたが、最近では必ずしも連続でなくても良い事が分かったようです。
とにかく継続的に運動し、カロリー消費して痩せましょうということですね。

③体質改善

これは、①②を継続することで得られるものですが、運動を長期に渡り日常的に行うことでインスリンが働き易くなり、糖の筋肉や肝臓への貯蔵が促進される体質になるようです。

また、私も最近意識して取り入れるようにしているのですが、筋トレも筋肉量アップにより糖の貯蔵可能な容量の底上げを図れる為、効果的です。
更に、日常的な運動習慣はストレス低減にも繋がります。糖尿病患者は食事制限でストレスが溜まりがちなので、一石二鳥ですね。

私は元々インドア派なので、運動を続けるのは正直しんどかったのですが、最初の2週間程を乗り越えたら不思議と辛さが柔らぎました。
運動が苦手な人もいるでしょうし、めんどくさがりの人は二の足を踏んでしまうかもしれませんが、とにかく騙されたと思って少しの間続けてみて下さい。人間の脳は暫く続けて習慣だと認識ようになると、逆にやらないと気持ち悪く感じるようになるそうですよ。

ではまた。

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