糖尿病の食事療法として、何はともあれ糖質を摂りすぎない、つまり低糖質な食物を食べるという基本方針があります。
では、同じ糖質量を含むものならば何を食べても同じなのかという話になりますよね?
糖質量が同じでも血糖値の上がり方は違う
実は含まれる糖質量が同じ食物でも血糖値の上がり方は同じではありません。
これを判断する目安になるのが、今回取り上げるグリセミック•インデックス(GI値)というものです。GI値は食後の血糖値の上がり易さを示しており、高い程急激に上昇します。
例えば、白米や食パン等の白いパン、うどん等は高く、雑穀米、全粒粉入の茶色いパン、十割そば等は比較的低い値になっています。
基本的に精製された食料品程高いものになっていて、雑多なものが混じっている天然に違い状態の物の方が低い傾向にあります。
GI値が低い食料品だったら積極的に食べて良いという訳ではありませんが、食べるのであれば低いものの方がマシという指標にはなるでしょう。
GI値から見た意外な事実
分解し易い単純な糖を多く含む菓子類は高いですが、意外にも同じく甘さのある食物でも果物類はそこまでGI値は高くは有りません。これは果物類に多く含まれる果糖が割と分解され難い糖であることが影響しています。
また、健康そうなイメージのある和菓子は断然危険で、ふんだんに生クリームが使われたケーキのような洋菓子の方が血糖値上昇の観点では幾分マシだということ。このことは私も最初に意外に感じました。
ただし、あくまでも血糖値の上がり易さの指標であって、洋菓子ばかり食べてトランス脂肪酸等の他の身体に害のある物質を摂っていては意味がないので、GI値だけで判断するのではなく、総合的に見て判断することが大事だと言えます。
ではまた。
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